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病原性大腸菌
大腸菌はもともと人や動物の腸内細菌の1つ。その2〜5%が病原性を持つことが分かってきました。 病原性大腸菌の食中毒はいくつかの種類に分けられますが、ここでは代表的な2種類の食中毒について 紹介します。
a)腸管毒素原性大腸菌
- 人の腸管内で増殖し、エンテロトキシン(毒素)を産生する。
- 60℃、10分の加熱で失活(無毒化)する毒素と、100℃、30分の
加熱にも耐える毒素がある。
- 自然界に広く生育する。熱帯,亜熱帯地方に旅行に行って
しばしばかかる”旅行者下痢”の多くは本菌が原因。
- 潜伏期・・・通常10〜30時間。
- 症状・・・下痢をはじめとする急性胃腸炎を引き起こす。一般に症状は軽い。
b)腸管出血性大腸菌 O-157
- ”Vero毒素”と呼ばれる毒素を産生する。これが大腸で出血を起こす。
- 少しの菌数でも発症する。
- 75℃1分以上の加熱で死滅する。
- 潜伏期・・・2〜9日間と長い。
- 症状・・・血便,腹痛,下痢を特徴とする出血性大腸炎を起こす。
さらに、「溶血性尿毒症症候群(HUS)」を引き起こし、腎臓や脳に障害を与え、 短時間で死に至る場合もある。
- 食品は中心温度が75℃以上になるようによく加熱する。
- 調理後は早めに食べる。
 
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